タカナシが岩手工場で採用したのが、日本で最初に導入した殺菌方法である「連続式パスチャリゼーション(殺菌)システム」です。 大きなタンクの中に、ステンレスチューブがコイル状に卷かれ、熱交換プレートで66度に加熱された牛乳がこのチューブに入り、30分間かけて連続的に流れ、再びプレートで冷却されます。 つまり、牛乳は完全に密閉、断熱されたパイプの中を通ることで、外気に触れず、衛生的な状態で、殺菌温度、時間を完全に一定に保てるのです。
牛乳の殺菌方法によって牛乳の持つ栄養成分、栄養価値が変化することはありませんが、殺菌(加熱)によってたんぱく質などの成分は変性します。 これにより人の感じる風味やコクに変化が発生します。 低温殺菌は、生乳本来の風味を大切にした製法です。
左写真のように低温殺菌牛乳はより生乳に近いのがわかります。 「殺菌温度の違いによる未変性ミルクタンパク質量の変化」 (方法:乳製品試験法・注解より)
低温殺菌牛乳は生乳本来の味を求めて、低い温度で殺菌します。それだけに、より衛生的な生乳が必要となりま す。毎日牛舎では衛生的な環境で牛が丹念に飼育されています。
日本テトラパック株式会社との共同研究で誕生した遮光パック。 デリケートな低温殺菌牛乳を光の影響から守ります。
遮光パック(左)と普通の牛乳パック(右)に強い光をかざした様子。 (写真提供:日本テトラパック株式会社)
岩手工場の窓はなぜか黄緑色。これは黄緑色の明かりが工場に虫を寄せ付けないという異物混入を防ぐ工 夫です。
岩手工場はより安全な製品をお客様にお届けするためにHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)認証を取得し実践しています。 HACCPはアメリカNASAの宇宙食開発の過程で考案された食品を製造する際に工程上の危害を起こす要因を分析し、それを最も効率よく管理できる部分を連続監視し安全を確保するという管理手法です。