酪農への想い│タカナシ乳業株式会社
酪農への想い タカナシ製品の「おいしさの秘密」は素材へのこだわりです。タカナシの素材といえば、もちろん生乳。日本有数の生乳生産地から供給いただく生乳で様々な乳・乳製品を製造しています。その代表的生産地をご紹介します。 浜中町は北緯43度、北海道道東に位置する生乳生産地です。人口約5500人(2022年2月現在)に対して飼育されている乳牛は2万4千頭(2022年2月現在)を超え、まさにここは酪農王国です。夏でも気温は25度を超える日はほとんどない冷涼な気候。一帯には広大な牧草地が広がります。また、沿岸にはラムサール条約で保護指定を受けている霧多布湿原が広がる大変美しい自然に恵まれた町です。 霧につつまれることが多いこの地域で健やかに育つチモシーやクローバーなどの牧草、その自然の恵みを受けて育った牛から搾られる生乳、そしてその生乳からつくられるクリームやチーズなどの乳製品は、フランスワインのテロワールのように大自然の恵みを凝縮したおいしさを私たちに与えてくれます。 浜中町の酪農 浜中町の酪農家の方々には、この地を最高の酪農地帯に作り上げてきた努力の歴史があります。浜中町の酪農は広大な土地で牛を育てる草地型酪農です。飼料となる牧草は環境にも牛にも配慮して栽培され、牛にとってはなによりのごちそうです。 1981年には浜中町農協が単独農協としては全国で初めて「酪農技術センター」を設立しました。ここでは良質な牧草づくりに不可欠な土壌養分の過不足を知るための「土壌分析」、栄養満点な飼料を牛に食べさせるための「飼料分析」、健康な牛の飼育のための「生乳分析」が定期的に行われ、これら分析結果をもとに酪農が営まれています。 タカナシ乳業北海道工場 タカナシ乳業北海道工場は浜中町・茶内駅の近くにあります。浜中町で生産される生乳は毎日ここ北海道工場に集められ、牛乳や生クリームなどの原料となります。北海道工場でつくられる製品や原料は釧路港など道内の港からフェリーに乗って、都府県のタカナシ乳業の工場や関連工場、お客様のもとに届けられます。 岩手県葛巻町 葛巻町は盛岡市から車で90分、北上山地にある自然豊かな町です。町のキャッチフレーズ「北緯40度ミルクとワインとクリーンエネルギーの町」のとおり、古くから酪農が盛んで、現在では牛の頭数、生乳生産量とも東北一の酪農郷となっています。標高1200mの雄大な自然の中に広がる袖山高原では夏季になると、育成期間中の牛が放牧され、たくましく育ちます。 タカナシ乳業岩手工場 タカナシ乳業岩手工場は葛巻町にあります。かわいらしい赤いとんがりの屋根が特徴的です。ここでつくられる「タカナシ低温殺菌牛乳」は、生乳生産地の葛巻町との出会いと、安定した低温殺菌システム(日本で初めての連続パスチャライゼーションシステム)の導入という挑戦により、発売から30年を超えるロングセラー商品となりました。葛巻町の酪農家の皆様が丹精込めて育てた牛への想いを大切に、これからもお客様のもとに届けてまいります。